焼き菓子と小さなカフェtutui

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美味しいコーヒーの話②

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『美味しいコーヒーの話②

前回の終わりに、美味しいコーヒーを味わう秘訣の一つに自分で淹れることがある、と書きました。さて、それはなぜでしょう。

コーヒーは飲み物です。まあ、固くしてゼリーにしたりアイスにかけて食べたり、豆のまま齧る人もいますが、基本的にはお湯なり水なりでコーヒー豆の成分を抽出する飲み物である、と言えるでしょう。その抽出という作業が、特にドリップの場合はコーヒーを味わうのに一役買ってくれます。
「料理をする時間が、ご飯をより美味しくしてくれる」というのはよく聞くことですが、ドリップコーヒーの場合はもっと直接的に「味わう」ことに関わってきます。それは、コーヒーは口に入れたときの味だけではなく、香りをかぐことも「コーヒーを味わう」ことに含まれるからです。一例としてあげると、スペシャルティコーヒーの基準ではコーヒーの香りの表現は850種類(ワインは150種類)あるそうです。これをカッピング(いわゆるテイスティング)の際に使用します。

1. まずカップに挽いた豆を入れて、香りを嗅ぎます。
2. そこにお湯を注いでしばらく時間を置く、そのときの香りをまた嗅ぎます。
3. 時間がたったら(大体3分)カップの表面を覆っているコーヒー粉をスプーンで割って、中から立ち上る香りをさらに嗅ぎます。

喫茶店で出されるコーヒーの香りは、3にあたります。言い換えると、カップに注がれてしまったコーヒーでは1、2の香りをかぐことはかなわない、とも言えます。
僕は普段ドリップでコーヒーを落としていますが、そのときに立つ香りは3のカップに入ったコーヒーともやっぱり違う、なんとも言えない甘い香りが漂ってきます(なんとかこの香りを、ドリップされたコーヒーに封じ込めないかずっと思案してるくらい、いい香りなのです)。
それから、飲み終わったカップの残り香も素晴らしいものがあります。特に野外のイベントなんかで出される紙のカップは、どうしても少しコーヒーが浸み込んでしまう。でも、それが飲み終わってしばらく経って乾いたところに鼻を近づけてみると、なんともいい香りがします。豆によっては、シナモンのようなスパイスや香水のような香りを感じられます。

要は、コーヒーは抽出することがイコール味わうことになる、ということなのです。では、次は僕なりの抽出の仕方のお話を...。』

写真著作者:skeeze